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遠隔看護外来 システム解説



  高齢化社会において病院の収容ベッド数は飽和しつつあり、この傾向は年ごとに顕著になって来ている。このため、比較的軽い症状の患者は出来る限り在宅にてケアしていただく要望が高まりつつある。しかしながら、患者にとっては医師、看護士と切り離されて日毎の健康状態を自らが判断する事となり、決して静穏な毎日と言えない。本システムは、この在宅患者の不安を払拭する事を目的としてIT 技術を活用した遠隔生体監視の製品を筑波大学 川口教授のご指導を仰ぎ、実証検証を行いながら商品化を進めている。システムの機能を簡単ではあるが概要説明を行う。

概論:

 コンピュータ技術と情報科学の進歩によって、保健医療情報のデータベース化や、それらを運用するためのシステム開発が急速に進められている。情報化が進むなかで、医療をとりまく環境も急速に変化している。疾病構造は、急性感染症・慢性感染症の時代から生活習慣病の時代となり、さらに高齢者人口の増大とともに、その傾向は顕著になってきている。また、疾病期間が長期化し、病気や障害を持つ人々が増加していくなかで、患者たちは、自分の住んでいる地域や家庭で、社会生活を営みながら療養するケースが多くなってきている。このような状況の中で、医療に対する患者たちの要求は多様化してきており、医療サービスは、その質の高さや個々人に応じたものを選択できる種類と量が求められている。今後、それらを保証するためには、高額な医療費に対する問題や、在宅医療の充実など、多くの課題を山積している。

 このような中で、遠隔看護は生活習慣病等の慢性疾患患者に対する継続看護の新しい方法として注目が集まっている。遠隔看護とは、アメリカ看護師協会によると「遠距離通信の技術を利用した看護の実践」と定義され、患者の健康状態を示す情報を取得し、治療的介入や処置を行ったり、双方向の映像のやり取りを通して、ケアや患者教育などを行う看護実践とされている。この遠隔看護を実践するためには、遠隔地から健康生活情報を取得して、クライエントの健康状態を総合的に把握する必要がある。

 とくに糖尿病などの慢性疾患患者は、過食行動や運動不足、肥満、心理的・社会的ストレス等との関連が大きく、完全寛解が困難な生活習慣に起因する疾患である。糖尿病の治療は、食事療法、運動療法、薬物療法が中心であり、患者自身が生涯にわたり日々の生活の中に治療法を取り入れ、疾病と向き合い、自己管理を行っていかなければならない。しかし、長期間にわたる自己管理は、強い意志があっても実際の行動には結びつかず、合併症を引き起こすことが少なくない。そのために、このような生活習慣に起因する疾患の治療においては、家族の精神的支えや、医療者からの継続的な支援が重要である。しかし、現実の医療・看護支援は、教育入院中あるいは2〜3ヶ月に1度の外来受診時に限られており、クライエントの日常生活における継続した支援を行うことは、かなり困難な状況にある。   

 本システムは、在宅で療養しながら社会生活を送っている慢性疾患患者のための看護支援手段としてモバイルコンピューティング技術を活用した遠隔看護支援システムを開発し、試験的に糖尿病患者に実践した成果を示すと共に、そのシステムの有効性について実証検証を行い商品化を進めている

 
(24h見守りシステムにて 警報が入り 患者宅に主治医が駆けつけ救急搬送し一命を取り留めた例を紹介)
 


主な機能


a) 病状診断、信号解析、推測ソフト

センサーから収集された生データを元に信号解析や信号分離を行いノイズや揺らぎを取り除き目的とするバイタルデータを抽出を行います。抽出されたデータを元に日々の時系列的な変化の傾向を診断し相関を調べ傾向を探り今後の傾向を推測するソフト群となっています。

参考例として 筑波大学大学院人間総合科学研究科(看護科学系)川口教授発案の「加圧脈波測定装置」の実測と得られた結果の考察を紹介します。





b) ネットワーク上で討議が出来る討議ソフト(VSS

データベースサーバーに蓄積されたデータを上記解析ソフトで予測診断をされた結果が悪化へ向かっている患者さんが発見された際にそのデータを元にネットワーク上で関係者がデータを元に協議し検討を行うネットワーク討議システム 
扱えるえるコンテンツは、各種診断デ-タ
PCアプリ
、動画コンテンツなど


c)ネットワークカメラ(映像、音声)

 討議の結果を踏まえ 最寄のナースステーションや診療所からナースが在宅患者の元を訪れるが 遠隔地の場合は、ネットワーク経由でカメラを使い生活の状況や具合を問い合わせる ネットワークカメラは、在宅患者のベットやその周辺を拡大して見ることが可能な可動式のカメラでネット経由で自由に見る場所を選ぶことが可能なシステムで構成され患者との対話が可能


d)電子カルテ映像と患者の映像を時系列で収録するシステム(Vivid)

更に病状が医師の診断が必要な可能性がある場合は、上記 ネットワークカメラを使い 患者の画像、音声を 映しながら 医師は、入院時のレントゲンデータ、血液検査データなど、過去のデータベースからデータを引き出し 診療用PCに映し出す その際に Vivid収録システムを使い PC上に映し出されるデータに同期して患者と医師との 会話を収録し診断記録として残すソフト。

 



e)RF-IDカード(社会保険証、診察券、IDカード)認証システム

自宅から 診察券や 健康保険証を かざすことで 予約が入るシステムを構成しています
ICカード・リーダライタを搭載したデータBOXは、各種健康機器と連携するとともに、健康保険証、年金手帳、介護保険証機能を1枚化したICカード「社会保障カード(仮称)(
2011年より全国民に配布予定)に対応するとともに、PHR等との連携も想定したユニットを予定(株式会社:C.media と連携)




f)バイタルデータ無線収集システム

患者や高齢者が、生体センサノードを体に装着して自由行動を行なっている際に不整脈などの異常が発生すると、それを本人だけでなく、施設内の離れた場所にいる医師や介護師、家族などに通知 する無線システム(Zigbee)
大規模災害などのトリアージへの対応も予定

 



g)在宅向け通報連絡システム(アナログ電話方式)

ホーム・ケア・フォン(NEO)は、自宅内の各種センサーが異常を感知した際に あらかじめ設定された連絡先に通報を行うセキュリティーシステム商品です。応用例として在宅介護・看護を受けている長期療養者、ご老人を対象として活用した場合は、右図の様に異常事態を連絡する事が可能になります

スエーデン:NEAT Electronics AB社、ユーロ・プロテック株式会社と連携)

 



g)施設向けデータ管理運用システム

施設内の電気錠、ナースコール、自動ドア、エレベータ制御、入退出、離床管理などをユニットごとにデータモニーした結果をナースステーションにて集中管理ができるソフト。

その他 各種センサーとの組み合わせをご検討の場合は、お問い合わせ下さい。

参考までに竹中エンジニアリングにて各種センサーの紹介、形状のデータがございます。




h)生体データ収集センサーシステム

従来の人体に取り付ける各種センサーは、患者にとっては苦痛であったり、煩わしかったりするため 常時携帯がおろそかになる等の問題が指摘されています。
この商品は、非常に薄型で柔軟性があるシート状のセンサーを使用し、従来、複数の目的別センサーを装着していた呼吸拍、脈拍を単一のセンサーより検出する事が可能になっています。寝ているだけで生体情報が毎日24h連続して測定が可能な為 就寝中のデータを収集し解析し、その変化、傾向をつかむ事が可能です。

EMFiT Oy社:フィンランド、ユーロ・プロテック株式会社と連携)

参考例として実測されたデータ表をご覧下さい


こちらは、活用実績Videoです。
定価 30万円(単品での動作)
システム価格 50万円 (ネットワークにて複数機器動作)
販売価格はお問い合わせ下さい




h)睡眠バイタルリズム測定システム

人生の1/3は『睡眠』

質の良い快適な睡眠で、素晴らしい人生を送る為には、睡眠を科学し自分を知ることが最初の扉を開く事になります。


このシステムは、h)生体データ収集センサーシステムを使い、ベットの下にセンサーシートを敷き 普段どおりに寝ているだけで睡眠中の計測が可能です。
 自分の体の中のリズムを知っておく事が健康を考える時の出発点になるはずです

そこで少し睡眠について考えて見たいと思います
睡眠には、『レム睡眠』と『ノンレム睡眠』の2種類があると言われています。

@Rem睡眠: 肉体疲労を取るが、脳は活発に働いている浅い睡眠状態。このとき脳は必要な記憶と不必要な記憶を分別、整理しているといわれます。体眠、逆説睡眠、ともいいます。
夢を見る、歯ぎしりするのはこの時です。

ANon-Rem睡眠: 精神的疲労(脳の疲労)をとり、脳の活動も低下させ、脳の疲れを癒し、機能を回復させます。脳眠、熟眠、余波睡眠ともいいます。

この2つの眠りが、就寝後交互に訪れ、そのリズムは約90分周期。眠り始めの90分に睡眠中の一番深い眠りが訪れます。この深い眠りを得ることで、その後の睡眠リズムも整います。深い眠りをもたらす・・・寝つきの良さ・・・が快眠の条件です。

『ノンレム睡眠』がなければ何時間寝ても意味がありません。成長ホルモンは、眠りはじめの『ノンレム睡眠』中に最も多く分泌され、子供ではどんどん体を作り、大人にとっては、疲れを取り、肌荒れ、胃壁、腸壁などのキズの修復を行ってくれる、いわゆる疲労回復ホルモン、修復ホルモンなのです。

このように睡眠は、体全体の自然治癒力、免疫力と深く関係しており 脈拍、血圧、呼吸拍、体動などの見える数値との関係も明らかになって来ています。
 脈拍数と睡眠の関係では、右の図(終夜睡眠記録における血圧,呼吸,脈拍の変動)にも示されている様にレム睡眠に入るたびに脈拍数が急上昇しているのが分かります.この急上昇はその前後のノンレム睡眠での脈拍数に対して,およそ10%の増加に相当するとの事です。.
また、呼吸もレム睡眠に入るとリズムが不規則になり,時には数秒間呼吸が止まったようになることがあるとの事です.平均するとノンレム睡眠での呼吸数より10〜20%の増加がみられるそうですので、脈拍、呼吸拍データを測定する事で大凡の睡眠の状態が想定出来る事が研究報告されています。

詳しくは 
日本睡眠学会にて資料が配布されています。
また 法政大学工学部システム制御工学科 渡辺嘉二郎教授の研究成果が大変参考になります。
「脈波と体動による睡眠指標の定義と睡眠段階の推定」
「空気圧方式による生体計測・睡眠モニター」