わが社は、情報家電技術(映像、音声、ソフトウェア、ICT)をベースにして教育や医療、看護、介護のエリアに新たな価値ある商品を創造する事を目的に設立いたしました。
急速に進む高齢化、核家族化の中で、在宅患者が置かれている環境は、非常に厳しさを増しています。住み慣れた地域で患者が最愛の家族・知人に囲まれて安心して生活を持続したいと願う方々の話を聞く中この問題を改善するには、医療関係者だけでなく多職種の方々の支援が必要であると考えています。
現在の在宅医療分野は、技術的な課題の他に制度的な問題も多数存在しますが、実際の医療現場の「治す医療」に加え「支える医療」の取り組みが必要だと感じております。
現在、患者が病院を退院する際、医師をはじめとする多職種の専門職の方々が集まり退院前カンファレンスを開催し、患者の住み慣れた地域での生活を支えるプランを検討・作成します。地域の医療や介護の関係職種に伝達されたプランを基にして、治療は地域の医師や訪問看護師や薬剤師の協働により継続され、生活を支える介護は介護支援専門員によりケアプランとして介護職に伝達・継続され、その結果として患者は住み慣れた地域で安心して生活できる話となっていますが、うまく連携や情報共有が出来ないケースが少なくない様です。
①訪問する都合がつかない(時間が合わない、距離が離れている)②24時間対応は、無理がある③何となく体調が思わしくないが検査では、入院の必要なし④病院へ出向くと長い時間待たされるなど患者側、医療関係者側にも何となく対応できない壁がある様です。
現在、ICT技術(時間と距離の壁を越える事が出来る)を活用することによりこれらの壁の改善が期待できる商品の開発が進んでおります。
医療現場を担当する「治す医療」に加え「支える医療」の取り組みの一翼を担い、安心して楽しい生活をおくれる社会の実現へ向けて取り組んで行く所存です。
皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。